古代蓮はねつき

01 はねつきの童

 

はねつき

やぐらのだいこんとねずみ

はねつき

はねつき

はねつき羽子板と羽

わらべの帯

屋根があったころの櫓

プレート

 

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わらべ人形通り


「もっと前!」
「後ろ! 後ろ!」
 はねつき場の周りで子供たちが羽をつくわらべたちに声援を送る。カァン、カァンと澄んだ音を響かせて垣根を越えるきれいな三色の羽。わらべの打つ羽根は青空にきれいな放物線を描く。
「チュウチュウ、チュウチュウ」
 羽根を打ち返そうとしたとき、わらべの耳にかすかに鳴き声が聞こえた。

古代蓮こままわし「みて!」

02 こままわし「みて!」の童

 

こままわし

こままわし

こままわし

こま

こままわし

プレート

 

わらべ人形通り


「いいな、新品は。手触りが違うな」
兄ちゃんがこまを投げると、こまは吸い込まれるように土俵に落ちた。りんとして回るこまに、わらべたちは見入っていた。ひもがふわりと土俵にたれて、こまはあっというまに兄ちゃんの手のひらで回っていた。

古代蓮力じまん

03 力じまんの童

 

力じまん

力じまん

力じまん

やぐら

力じまん

プレート

 

わらべ人形通り


「よし、それじゃおれだ。……ああ本当だ、重たい。」
 わらべの兄は石を抱えて、一歩また一歩と空き地をゆっくり進んだ。皆息を飲んでみていた。
「重たいな……。こいつ!」
 鉄条網の近くまで運ぶと、兄は石をほうり投げてほえた。

古代蓮酉の市

04 酉の市の童

 

酉の市

酉の市

酉の市

やぐら

酉の市

プレート

 

わらべ人形通り


 温かい父母の手から、冷たい熊手の柄に手を持ち替えたわらべ。体より大きな熊手を背負って、わらべは満足そうに歩く。初めて背負う熊手は、長くて重くて歩きづらいけど、その姿は、わらべが大きくなったことを証明している。

古代蓮つなひき

05 つなひきの童

 

力じまん

力じまん

力じまん

やぐら

力じまん

プレート

 

わらべ人形通り


わらべは地面に座り込みうなだれて、みずたまりに湧き出る水を指で弾いていた。
「どうしたの?」
「それ、がんばれ! もっと、がんばれ!」
 わらべと友達は腰を落として気持ちを合わせて引いた。石はがくっと動き、みずたまりからじりじりと離れた。

古代蓮あやとり「あそぼうよ」

06 あやとり「あそぼうよ」

 

あやとり「あそぼうよ」

やぐらのうし

あやとり「あそぼうよ」

あやとり「あそぼうよ」

あやとり「あそぼうよ」

やぐら

あやとり「あそぼうよ」

プレート

 

わらべ人形通り


「山、川、網、それから…」
「モォォ…モォォ」
 土手をひかれる牛に顔を上げると、運動場にはだれもいなかった。」
 校舎の陰かとあちらこちらのぞき込むと、一匹のチョウが傍らの花で羽を休めていた。わらべは足をひきずりチョウに近いた。
「チョウチョウさんもひとり? 一緒に遊ぼうか?」
 チョウはひらひら舞い上がり、わらべの笑顔はたちまち曇った。立ち止まり見送ろうとするわらべに、チョウはあれよあれよと近きわらべの手に舞い降りた。

古代蓮みずまき「あ!」

07 みずまき「あ!」の童

 

みずまき

みすまき

みずまき

こま

みずまき

プレート

 

わらべ人形通り


 わらべは母に頼まれて、店の前の砂利道に水をまいていた。冬のわりに温かい、ほこりっぱい日だった。近くのおじさん、おばさんが「偉いね。お手伝いかい」と声をかけて、わらべの傍らを通っていったわらべはそのたびに水をまく手を止めて、あいさつをした。
「キイツ!」
「ああ!」
 自転車がわらべのわきを通りぬけ、店の前で止まった。わらべは口をとがらせて、自転車の主を待ち構えていた。

古代蓮雨やどり

08 雨やどりの童

 

チューオー

やぐらのとら

雨やどり

雨やどり

雨やどり

やぐら

雨やどり

プレート

 

わらべ人形通り


 わらべは出された傘を受け取ると、彼も笑みを浮かべて走りだした。
「ありがとう!」
わらべは雨音にまけないように叫んだ。
わらべは軒先から手を出して、すてきな時間をくれた雨を受け止めた。気がつくと、とらはいなかった。
「ありがとう、とら」

古代蓮はなたれっこ

09 はなたれっこ

 

はなたれっこ

はなたれっこ

はなたれっこ

やぐら

はなたれっこ

プレート

 

わらべ人形通り


 陽は少し傾いて街は赤く染まり、姉は家路を急いでいた。気が付くと、前をわらべが歩いていた。
「まだ、こんなところにいるの。その亀どうしたの? つかまえたの?」
「もらったんだ。飼ってもいいかな。」
「そうなんだ、大きいね。母ちゃんに聞いてみよ。」
「うん」
「鼻水が垂れてるよ。ちり紙は?」
「持ってない」
 姉はちり紙を取り出してわらべの鼻をかんで、さっさとしまった。姉は鼻水の感触がきらいだった。

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